富士スピードウェイホテル 宿泊体験記

御殿場にハイアットができたとお誘いを受け、「え?御殿場にハイアット?そんな話あったっけ?」と思いながら現地へ。ホテル名は確かに「富士スピードウェイホテル」なんですが、やはりハイアットだった!なぜ!!(笑)
つまり、あれですよ。マリオットでいうなら、“ラグジュアリーコレクション”。唯一無二の個性を持つ独立したホテルブランドで、ハイアットの場合は“アンバウンドコレクション by Hyatt”というらしいのです。
そんなことはさておき、とにかくこのホテルがとても素晴らしく、私の年内最後のホテルステイがゴージャスに幕を閉じたのでした(笑)

ハイアットで富士山ビューなんて、インバウンドがウホウホ来そう!

アンバウンドコレクション by Hyatt

冒頭でチラッとお話しましたが、 “アンバウンドコレクション by Hyatt” というのは、ホテル名にハイアットは付けず、その土地の特徴を活かした唯一無二の滞在を提供するホテルたち。古城のようなホテルや、絵画のような美しい田園風景に佇むホテル、歴史ある街並みに建つホテルなど、さまざまな個性が魅力的。それでいておもてなしのレベルはハイアットクオリティなんですから、これはもうテッパン!!

「富士スピードウェイホテル」はと言うと、サーキットに隣接して建ち、館内にはモータースポーツの歴史に触れることのできるミュージアムを持つという、これまたユニークでエッジの効いたホテルです。

モノトーンのエントランス、カッコいい!これ、よく見ると自動車のパーツが組み込まれているんですよ。自動車に詳しくない女子でも、ビジュアル的に「素敵!」と感じるアートです。

フロントは3階。1・2階に展示されているカッコいいスポーツカーを眺めながら、エスカレーターでアクセス。

フロントのある3階にはレストランやラウンジなどのパブリックスペースが集約。テラスもあり、お天気の良い日には富士山の素晴らしい景色も一望!

富士スピードウェイホテルまでの道のり

ちなみにホテルまでの道のりは、レンタカーもしくはタクシーだと思っておいて間違いなし。バスもあるんですが、本数が少ないのであまり現実的ではないかも…。もし、どこにも行かずにホテルだけで過ごすというなら、バスも選択肢に入るかもしれませんが、「お天気が良いから、ちょっと富士山ドライブ」なんてことができるのは車があってこそ。

御殿場駅から車で20~30分ほど。走りやすい道なので、ペーパードライバーでも大丈夫だと思います(私がペーパードライバーなので)。ただし、冬季は雪や凍結などで危ないので、ペーパーさんはタクシーが良さそうです。

サーキットに隣接し、館内にモータースポーツのミュージアムがあるホテル

富士スピードウェイホテルは、富士スピードウェイに隣接しています。サーキットって初めて生で見ました。車が走っていない時は静かなもんですが、ひとたび車が走りだすと、エンジン音とか空気の振動とかがすごい迫力。それでいて騒音ではないって不思議(笑)
ちなみに窓を閉めると音はほとんど気になりません。

レースが行われていない時は何をしているんだろう…と疑問だったのですが、スポーツカーを扱うお店が貸切でお客さんを招待したり、スポーツカー好きの人たちがオフ会を開催したりしているらしい。新たな世界を垣間見た感じ。

富士山ビューかサーキットビューか

ホテルにはサーキット側のお部屋と富士山側のお部屋があるんですが、せっかくここに泊まるならサーキット側がおすすめかな…と個人的には感じます。富士山はレストランやラウンジからも楽しめるし、富士山を眺められるホテルは他にもあるけど、サーキットを部屋から眺められるホテルってレアですもん。

この日はレースはなかったのですが、11時頃からどこかの団体が貸切って走るという情報だったので、お部屋内で待機。走り始めてからはお部屋のテラスで見学。

サーキットビューがおすすめと言ったものの、富士山ビューもやはり素敵なんですよね(笑) この景色を部屋から独り占めはなかなか魅力的。朝起きて最初に目にする景色が富士山なんて、幸せですよね。ほんと、部屋選びが悩ましいホテルです。

館内にはモータースポーツに関するアートが沢山散りばめられていますが、お部屋もなかなかカッコいい仕上がり。お酒の横にあるのは、富士スピードウェイのコースを模ったものです、多分。

ウェルカムフルーツとチョコレートのおもてなしも。

普段あまりバスローブは使わないのですが、ここのバスローブはしっとりと肌触りが良く、思わず袖を通してしまいました。

静岡はプラモデルが有名らしく、アメニティをプラモデルのように配置した遊び心のあるアメニティボックスも。

とことん静岡にこだわったお料理とドリンク

続いてはレストラン。このホテル、何が素敵かって、スタッフ一人ひとりのホスピタリティが素晴らしい。ホテル愛と静岡愛を感じます。コロナ禍の影響でホテルも人材不足のはずなのに、このホテルだけどうしてこんなに素敵なスタッフを集められているんだろう…?

レストランは炉端、イタリアン、軽食ならラウンジ、お酒はバーがラインナップ。

私、お酒が飲めないのですが(コロナ禍でますます弱くなった)、お酒を飲んでる雰囲気は好きなんですよね。ここでは静岡茶のボトルがあって、ワイングラスで楽しめるんです。まるでお酒を楽しんでるみたいで素敵!お料理とのペアリングもスタッフにお任せ。お酒を嗜むようにお茶を味わえるので、これならお酒を飲む友人とのお食事も楽しそう。

食材はほぼほぼ静岡県産。上のピザも、チーズ、ネギ、しらす、山椒、全て静岡産。かなりこだわっていらっしゃいます。

富士山を眺めながらの朝食

夜に利用したイタリアンレストランが朝食会場です。朝食時には、夜には見えなかった富士山がバッチリ眺められますよ。

このホテル、お料理がほんと美味しい。沢山のメニューが並んでいるのを見るのも楽しい。こういった点はハイアットクオリティをそのまま継承している感じ。

テーブルでオーダーするメイン料理の他、ライブキッチンから提供されるさまざまなお料理。思わず手が伸びそうなビジュアルですが、この辺りに手を出しちゃうとメインが食べられなくなる恐れがあるので、私は断念。毎度のことながら食の太い人がうらやましい…。

がまんできずクロワッサンはいただきました(笑) 外はパリッ!なかはしっとりジュワ~で、めちゃくちゃ美味しかったです!

実際問題、私がメイン料理と合わせるなら、このあたりのサラダやフルーツになっちゃいます。でも、フルールやサラダも手を抜いてない感じが好印象。

ホテルの朝食ブッフェって、朝から行列ができてたりすると興ざめしちゃうのですが、ここにお泊りの客層は(心に)ゆとりがあるようで、朝食はのんびりスタートでした。久しぶりにそんな光景を目にしました。実は全国旅行支援で朝食ブッフェの様子にちょっと食傷気味だったんですよね(苦)

幸せスパタイム

別棟には大御神という地名にちなんで「Omika」というスパがあります。温泉だけでも利用可能なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

面白いのが、お酒や塩、茶葉を使った儀式のようなフットバス。トリートメント全般に、土地へのリスペクトが感じられる内容でした。

あと、施術者がリアルに上手でした(笑) 癒しだけではなく、しっかり疲れを取ってくれるスパです。

富士モータースポーツミュージアムもご一緒に!

館内の1階・2階は富士モータースポーツミュージアムです。ここではモータースポーツの歴史が学べますが、そんな小難しいことはさておき、カッコいいスポーツカーが並んでいますので、一見の価値はあります!年代物のベンツやポルシェなど、独特の美しさを感じました。ここに泊まるなら、ミュージアムも見ておかないともったいないですよ。