ならまち・奈良公園至近!セトレならまち 宿泊記

最近ようやく奈良にもホテルが増えてきましたね。今回ご紹介するのは、猿沢池のほとりに建つ「セトレならまち」。実は2度目の滞在。前回は開業間もない頃だったのですが、数年経つとサービスや提供エクスペリエンスが追加されていたりするので要チェック。やはり当時なかった施設やエクスペリエンスが誕生していました!
今回の滞在は「旅色」にも執筆。

天然素材に癒される「セトレならまち」

セトレならまちは立地抜群。猿沢池、興福寺に隣接し、奈良公園まですぐ。ならまちの散策にも便利。でも何よりのお気に入りポイントは、建物のあちらこちらに天然素材と伝統技術が見られるところ!

入ってすぐ右手の壁は左官技術の変遷が見られる絵巻物のようだし、エントランスの椅子は美しい曲線を描いていて思わず触れたくなる木工家具の技術。

ただ泊まる場所・食べる場所というよりも、見る目が養われる場所・伝統技術に触れられる場所として秀逸な気がする。

マイスタールーム

セトレならまちで一番特徴的なのが「マイスタールーム」という小部屋。この小部屋の中に奈良で培われた伝統技術が凝縮されているんです。

針や金物を使わない「三方格子」の技法で組まれた美しいマイスタールームの中には左官技術だけではなく、和紙、畳、杉皮葺などに奈良で受け継がれてきた伝統技術が見られます。それぞれの技術にストーリーがあるので、それを学ぶのも楽しいですよ。訪れる前にHPで確認しておくことをおすすめします。

もちろん絵になるスポットでもあるので、ここで自撮りする人も多数!

ラウンジ&ライブラリー

ラウンジとライブラリーは以前と変わりなく、ゲストが寛げるスポットになっています。ラウンジのドリンクの種類が豊富で、宿泊者なら誰でも利用できるのがいいですね。

私はお酒が飲めないのでお酒が豊富だとちょっと悔しいのですが(笑)、セトレならまちはフレッシュジュースの種類も豊富。

2階には「本のソムリエ」と称される掘部篤史氏がプロデュースしたライブラリーがあります。前回宿泊した時には、自分で挽くコーヒーがあったのですが、これはなくなっていました。この点のみちょっと残念。

大きな窓の外には猿沢池。贅沢な眺めです。

ゲストルーム

ゲストルームで変わったことと言えば、流石にオープン時に香っていた木の香りは消滅したかな?といった印象。でも木を多用している館内はそれだけで癒し効果絶大。

オシャレな館内スリッパが備わっていて、非常に便利でした。マイスタールームに上がったり、この後紹介するドームに入ったりするのにいちいちブーツ(靴)を脱がなくてもいいのは嬉しい心配り!

ガーデンが大きく進化!

今回一番楽しみにしていたのがビオヤード。以前は大和伝統野菜が栽培されていたのですが、今は大和肉鶏が放し飼い。「伝統野菜食べられちゃいませんか?」とスタッフに聞いたところ、「ネットでガードしているから大丈夫。でも時々つつかれるんですよね…」とのこと。

あと、「肉鶏」というネーミングが非常に気になり、「もしかして…食用ですか、この子たち…?」と恐る恐る聞いたところ、食用ではないそうです(笑) 良かった。

庭の入口には檜パウダーを利用した醗酵温熱木浴が利用できる透明なドームが設置されていました。奈良県吉野の無垢ヒノキの香りで満たされたドームで癒しのひと時を過ごせます。熱源がないのに自然の醗酵パワーだけで温かくなるなんてすごいですよね。ほんのり温かいのではなく、場所によっては火傷しそうなくらい熱くなっています。

欲張って中心のほうに足を突っ込むとかなり熱いので要注意!

ちなみにドーム近くに鶏がうろうろしているのは、ここがポカポカしていて気持ちがいいからだそう。昼は庭で遊んでいるんですが、夜になると庭から移動してきてドームのそばで眠るんです。めちゃカワイイですよ。

夕食&朝食

夕食はコースでの提供。「NARA Gastronomy~ガストロノミー~」をコンセプトにした地産地消のフレンチです。

奈良県は海なし県なので、流石にお魚はお取り寄せ(五島から)。なのでお魚料理も美味しい!お肉や野菜は県産のものを中心に使われています。

お酒を飲まれる方に嬉しいのは、ドリンクがオールインクルーシブでお好きなだけいただけること。しかもペアリングも提案されるので、お食事がより一層楽しめますよ。私は柑橘系ジュースや紫蘇ジュースをいただきましたが、シャンパングラスで提供していただけたので、ちょっとお酒を楽しんでいるような素敵な写真になりました。

朝食はお膳とおにぎり。ごはんはおにぎりスタイルで、オーダーしてから一つひとつ丁寧に握ってくれます。お米は曽爾米で、吉野の老舗酒蔵「美吉野醸造」の日本酒を加えて炊き上げているそうですよ。

おにぎりは7種類から選べます。このおにぎり、カウンターで男性が握っていましたが、握り具合が適度にふんわり、それでいて崩れなく、絶妙でした!

奈良公園の早朝ガイド

開業当時にはなかった早朝のお散歩プログラムにも参加してみました。観光協会に所属のガイドさんが朝ホテルにお迎えに来てくれて、奈良公園を案内してくれます。

大阪在住なのである程度奈良のことは知っていますが、それでも「へぇ!知らなかった!」という知識も挟みながらの小一時間。ガイドさんと一緒にお散歩しながら、気になったスポットは後で再訪するというのが効率良さそう。

これから桜の季節を迎える奈良。今年は少し遅そうだけど、奈良は遅咲きの桜もあるからGWくらいまで楽しめますよ!ぜひ遊びに行ってみてくださいね。