ホテルインディゴ犬山有楽苑 宿泊記

最近よく耳にするインディゴブランド。渋谷に新たに開業したことは記憶に新しいところ。今回は名古屋市の北に位置する犬山市にあるホテルインディゴ犬山有楽苑の滞在記です。名古屋駅から電車で約30分というアクセスの良い犬山で、昔ながらの町並みや国宝・犬山城めぐりも。城下町や伝統文化を外資系ならではのビビッドなアートで表現したライフスタイル・ブティックホテルの魅力をご紹介します。「旅色」でも執筆しましたので、ご覧いただけると嬉しいです。

ホテルインディゴ×有楽苑

ホテルインディゴは、IHGグループのライフスタイル・ブティックホテルで、ホテルインディゴ犬山有楽苑は2022年に開業しました。

「こんな立地の良い場所、元は何だったんだろう?」と不思議に思ったのですが、旧名鉄犬山ホテルの跡地のようです。館内では、旧名鉄犬山ホテルで飾られていた陶板に新たな命が吹き込まれたアートも楽しめますよ。

実は犬山には7~8年前に一度足を運んだことがあって、その時はちょうど有楽苑が工事中で見学できなかったのが残念でした。ホテルを含めた工事をしていたのかも…。このホテルインディゴ犬山有楽苑は、国宝茶室・如庵がある有楽苑に隣接しています。

ホテルのカードキーを提示すると、有楽苑に無料で入ることができるんですよ!

エントランスから見える圧倒的な風景

エントランスを入ると左手にレセプションがあるのですが、それよりもまず目の前に広がるこの光景に圧倒されるでしょう。犬山城がどーんと目の前に見えます。

建物の向こうには水盤があり、風のない日だと水鏡になって犬山城がくっきりと映し出されます。

右手はレストランになっていて、テラスでもお食事できます。夜の犬山城はどことなく神秘的。ライトアップされていますので、夜でも水鏡にはっきりと浮かんで見えます。

館内のあちらこちらに、犬山の伝統文化や歴史が織り込まれているので、それらを探すのも楽しいですよ。文字がたくさん書かれているこちらのインテリアは、如庵の“暦貼り”をモチーフにしたもの。如庵は、茶室の壁が傷まないように、古くなった暦で壁を保護していたらしいのですが、そのアイデアをデザインに落とし込んでいます。

工芸品が並ぶリゾートセンター

ラウンジの向こうにはリゾートセンターがあります。こちらには近隣の工芸品が展示されていて、もちろん購入することもできます。

竹細工も繊細で美しいのですが、どうやら三河の武士の内職だったようです。雅な印象が一転して、生活感の溢れるものだと判明!こういった発見もおもしろいですよね。

ゲストルーム…木曽川ビュー プレミアム

今回宿泊したのは「木曽川ビュー プレミアム」というお部屋。同じカテゴリーの中に「国宝犬山城ビュー」や「国宝茶室如庵ビュー」がありますので、予約時に選びましょう。

ベッド周りのインテリアが素敵で、壁紙には犬山城の古地図が描かれていて、ランプは鵜飼の鵜籠をモチーフにしたものです。テレビ側には暦貼りをモチーフにした壁紙もあります。伝統や歴史を表現しているのに、ポップな感じなのが楽しいですね!インバウンドにも馴染みそうです。

大浴場

敷地には天然温泉が湧き出ています。場所は城下町側の入口付近。そこから大浴場にお湯を引いて、天然温泉を楽しめるようになっています。温泉の名前は「白帝の湯」。これは犬山城の別名が「白帝城」ということに由来しているのですが、この話を深く説明しだすと長くなってしまうので割愛(中国の詩人の話に飛んでしまいます)。

タイルは木曽川の流れをイメージしたものらしいです。ポップな感じですが、和の趣きもなきにしもあらず。浴場内にはドライサウナも備わっています。

ハーフブッフェの地産地消朝食

翌朝の朝食はハーフブッフェ。洋食か和食をテーブルオーダーで選んで、ブッフェテーブルのお料理も楽しめます。ここでは和食が人気だそう。だいたいどこのホテルに行っても、和食か洋食かを選ぶ場合はスタッフに意見を求めます。「どっちが人気?」「あなたは個人的にどちらが好き?」とか。

確かに焼き魚が美味しくて、この地域らしいお味噌汁や副菜も満喫できました。ブッフェのサラダに使われている野菜の一部は、近隣の農家さんからのもので、スタッフが収穫に携わることも。

朝食もテラスでいただけますよ。気候が良ければ気持ちのいい朝食タイムになるでしょう。

滞在とあわせて犬山城と城下町散策がおすすめ

居心地のいいホテルで、ついついホテルステイを満喫してしまいますが、せっかく犬山に来たなら犬山城と城下町散策はマストです。個人的には現存十二天守のひとつ犬山城は絶対見学していただきたいスポット。犬山城の天守最上階からは、ホテルインディゴ犬山有楽苑がよく見えますよ。