ふふ 京都 宿泊体験記

熱海や日光、奈良でラグジュアリーリゾートを展開する「ふふ シリーズ」。今回は「ふふ 京都」の滞在をご紹介します。先日ご紹介した「ふふ 奈良」とはまた違った雅な雰囲気が魅力です。
写真を見繕っていたら、夕食の鱧の写真が出てきました。「ふふ 京都」に宿泊したのは7月。ブログの掲載が全く追いついておりません(汗)

南禅寺別荘群近くの特別な立地

京都の南禅寺界隈は、政治家や実業家が好んで別荘を持った、京都においても特別なエリアです。現在では観光名所にもなっている無鄰菴も、もともとは山縣有朋の別荘でした。別荘の多くには琵琶湖疎水を引き込んだ庭があり、7代目小川治兵衛作庭の名庭が多く残っています。


今春開業した「ふふ 京都」でも、その庭は開業以前からこの地に保存されていたもので、詳しくはわかっていないけど、この辺りの別荘の庭の特徴を持っているので、もしかしたら 小川治兵衛の…なんて想像してしまいます。

「ふふ 京都」の内部は…

早速館内へ。質感や大きさの異なるリズム感のある石畳を歩き、日常から非日常、リゾートの世界へ。エントランスはスッキリとした印象。最近のラグジュアリーホテルはこのように外観がシンプルかつ洗練されたスタイルが多いですね。ホテルも建てられた年によって、流行が異なります。

車は奥(写真では手前)のスペースに泊めるようになっているので、エントランスは常にスッキリ。入ってすぐの場所にレセプションがあり、奥にロビーラウンジのスペースが広がります。

ロビーラウンジは御簾で仕切られていて、平安時代を思わすような雅な雰囲気。空間を完全に遮断することなく、かつプライベート感も保たれているので、居心地いいです。

また、敷地の東西南北それぞれにテーマカラーを設け、リゾート全体で風水の四神相応を表しているとのこと。これは東西南北を、青龍・白虎・朱雀・玄武に守られた都・平安京に倣った造りです。先ほどの門やエントランスは北なので「玄武」にあたります。

中でも写真の南庭の窪地は2mも下がっていて、南の守護「朱雀」の地形を色濃く表しています。目立たない場所にあるので見逃さないようにしてくださいね。

池泉回遊式の庭は、東の守護「青龍」を表しています。琵琶湖疎水を引き込んだ池の水面には、木造平屋の離れ「八重一重」が溶け込むように揺らめきます。ここでは、お座敷遊びや華道・茶道などの体験が可能。夜にはバータイムが楽しめ、カウンター席もあって、おとりさま利用も気兼ねなく利用できていいですよ。池を眺めながらお酒を楽しめる席も。

このバーには、苔が美しい庭の飛び石を歩いてアプローチします。こんなところにも非日常が仕掛けられているんですよね。

全室スイート ゲストルーム

全40室のゲストルームには職人の手仕事を感じさせる花器や香合、小物などが置かれています。釜や鉄瓶で沸かしたお湯で淹れるお茶やコーヒーは、口当たりが柔らかく格別。旅人は、こういう細やかなところに京都を感じるもんです。湯沸かしポットにはないこのひと手間が、時間をも贅沢なものにしてくれます。

部屋の手水鉢の水が流れる音は耳に心地よく、浴槽のヒノキの香りが嗅覚に働きかけ、自ずとリラックスモードに。五感を満たす優雅な滞在が楽しめます。

ちなみに、冷蔵庫のタグが付いていないドリンクはフリー。ボトルには甘みが感じられる水出し緑茶も用意されていて、お風呂上りにもぴったり。あ、もちろん、飲める人はビールがいいですよね(笑)

アメニティには「ふふ 京都」オリジナルで、白檀と桜の香り。

こちらが今回宿泊した「ふふラグジュアリープレミアムスイート」のお部屋。正直、一人で泊まるにはもったいない!何人座れるの、このソファー?


別の部屋も見せていただきました。こちらは「プレミアムスイート」。おひとりさまなら、こちらの部屋のほうがコンパクトで落ち着くかも。先ほどの 「ふふラグジュアリープレミアムスイート」 のお風呂は総ヒノキでしたが、こちらのお部屋は浴槽の底が石という違いがあります。

季節のお料理は季節にあった時期にアップするように努めます…(反省)

ちょっとブログサボりすぎました(笑)

あまりにも鱧の画像が季節感ありすぎたので、お料理の写真はお野菜で(笑)
「ふふ 京都」の夕食は、旬の食材と京野菜を使った炭火料理。大地の息吹、箸付、造り、八寸、炭、鍋、食事、香の物、留椀、水菓子…と、口福の時間が流れます。

いや、そんなことよりも、季節感のあるものは、いくら個人のブログであっても、その季節のうちに掲載しないといけないですね(汗)
反省です(ですが、まだまだ追いつかないので、半年遅れがしばらく続きます)。