洗練された食が魅力…「デュシタニ京都」宿泊記

桜の時期が終わって観光客も少し落ち着いた頃、前々から泊まってみたかったデュシタニ京都に宿泊してみました。タイ×京都の空間美を楽しむつもりで訪れたのですが、一番印象に残ったのは洗練された食でした。今度はレストラン利用で行くかも…と考えてみたり。お部屋の情報が少ない宿泊記となりますが、お付き合いください。

デュシタニ京都の立地

世界のラグジュアリーホテルが続々と参入する京都。デュシタニが選んだのは京都駅からも徒歩圏内の、東本願寺と西本願寺のちょうど中間点。しかも南側には三千家の一つである薮内家の燕庵が…。すごい立地です。そういえば燕庵にお邪魔したことがありましたが、記憶違いでなければ古田織部ゆかりの茶室があったはず。わかりやすいところでは、表門も織部宅のもの(移築)だったような気がします。

話がそれましたが、こういった歴史ある場所にタイのラグジュアリーホテルが建つんだなぁ…と、自分が足しげく通っていた京都が大きく変わりゆく姿を目の当たりにしております。でも相変わらず高い建物はNGですね。

タイ×京都の洗練された美意識

静かなエリアにあるだけに、道に面したアプローチはすごくシックで静か。車寄せも奥まった位置にあって、ご近所への配慮も感じさせます。

そして一歩中に入ると、この美しいデザイン。朝はチェックアウトや観光に繰り出す人たちで賑わいそうだけど、日中は静寂の中…。

どちらかというと、レストランや吹き抜けの庭がある地下のほうが人の気配を感じられました。このお庭、インスタグラマーさんたちに人気らしく、浴衣を着て撮影に来たりするそうですよ。

庭が眺められるゲストルーム

今回ご用意いただいたお部屋は1階だったため、小さなお庭の眺めが楽しめました。

室内には角(カド)のない家具が多く、これはタイのデザインの特徴らしい。タイと日本のデザインが自然な感じで馴染んでいて、どこにも違和感がないんです。

お茶セットの茶葉は、デュシタニが和束町に所有する茶畑で作られたものだそうです。スタッフも時々茶畑に足を運んでいるらしいし、宿泊客向けにツアーも開催しているのだとか。

本格的なタイマッサージが楽しめるSPA「デバラナ ウェルネス」

SPAエリアにはプールがあります。やはり皆さん観光に出ていて、こんな素敵なプールが貸切状態。プールは見学だけにして、今回はSPAを堪能。

以前チェンマイでトクセンマッサージを体験してから、ずっともう一度受けてみたいと思っていたんですよね。デュシタニ京都のSPAではトクセンマッサージが受けられます。流石タイのホテル。

トクセンマッサージはタイ北部に伝わる技法で、木の棒と木槌でツボをトントン打っていくマッサージ。経絡に沿ってるのかな?これ、シンプルですけど結構効くんですよねー。気になる方や、私のように「あのトクセンマッサージをもう一度!」と思っている方はぜひ試してみてください。

五感に語りかけるディナー

「五感に語りかけるディナー」と称しましたが、このディナーは本当に五感で楽しめる内容でした。まず受付。ここで扇子を渡されます。香りが楽しめる扇子を手に庭を案内され、ディナー会場へ。

嗅覚を刺激した後は、触覚、味覚を刺激。この後もいくつかの工程を経て、ようやくディナーのメイン会場へ…といった遊び心あふれるおもてなしを楽しめました。

↑ここはまだメイン会場ではないのです

こちらは味のチャート。それぞれのお料理は調理方法、味、色が異なり、味覚を刺激しながら愉しみます。

なんでもかんでもwebで情報を得られる世の中ですが、「行ってみてからのお楽しみ!」があるほうがいいよね…と思ったりするので、「なんだかよくわからない」と思われるかもしれませんが、この辺りで終了。

再訪したい朝食!

夕食よりもさらに感動したのが朝食。ブッフェコーナーもあるんですが、テーブルオーダーで好きなお料理をいくつでも頼めるんです。

どれだけ自分の少食を悔やんだことか(笑) お隣の韓国人のおねえさんは5皿も楽しんでいらっしゃるのに、少食かつ食べ物を残すのが嫌いなので2皿しか楽しめない…。羨ましすぎる!

とりあえずクロワッサンのサンド(めちゃ美味!!)と、デザートにパンケーキ(めちゃ美味!!)をオーダー。んー、もう無理(笑)

今年中に他のメニューも味わうべく、朝食だけ食べに行こうかなぁ…なんて考え中です。