大阪・心斎橋にすごいコンセプトのホテルが誕生。「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」というのが正式な名称ですが、ここでは“シャンパンホテル”と呼ばせていただきます。そう、ここはシャンパーニュを思う存分楽しめるホテルなんです!正式に各メゾンに許可を取って、メゾンと共につくり上げた世界観。贅沢すぎるその滞在内容をご紹介します。
目次
ウェルカムドリンクはもちろんシャンパーニュ
場所は心斎橋(長堀橋寄り)。地下鉄利用なら、「クリスタ長堀」という地下街を歩くと暑さ・寒さ・雨も凌げて便利。地上に出て徒歩2分ほどで到着します。
まずはレセプションでチェックイン。ゲストのラウンジも兼ねた場所なので、夜にバーとして利用するのもアリですよ。シャンパンホテルのウェルカムドリンクはもちろんシャンパーニュ!
どんなシャンパーニュに出会えるのかはその日のお楽しみ。お酒が飲めない私でも、素晴らしい香りに誘われて飲んじゃいましたよ!びっくりするほど美味しかった!「あれ?これなら何杯でも飲めるかも!!」と勘違いしそうな幸せな気分になる一杯でした。危ない危ない(笑)
11のメゾンによる11のフロア(キュベルーム)
ずらりとシャンパーニュのボトルが並んでいますが、その前に並べられているのはそれぞれのゲストルームのカードキー。ちなみにここではゲストルームのことを“キュベルーム”と呼びます。
全11室、ワンフロア1室の贅沢な造り。それぞれがメゾンの世界観を表現したもので、かなり凝った内容になっていますよ。通常自分のキュベルームしか見れないのが残念ですが、また次回のお楽しみと考えればそれも良いかも。
今回はオープン前のご招待日だったので、見せていただいたお部屋を一部ご紹介しますね。
ボランジェルーム
最上階にある「ボランジェルーム」だけは他のキュベルームとは異なる間取りになっています。
ボランジェは1829年から続く老舗メゾンで、今も創業者一族によって受け継がれています。「007」でジェームズ・ボンドが愛したシャンパーニュとしても有名ですよね。壁紙がボランジェの建物になっていて、ボランジェのシャンパーニュを楽しみながら想像を働かせたらまるでメゾンを訪れたような気分が味わえるかも!
カーテンを開けるとこんな感じ。かなり開放的。
ボランジェルームで用意されているのは「ラ・グラン・ダネ 2014」。メゾンの他のボトル(有料)はセラーに用意されていますよ。
ドゥモアゼルルーム
今回見せていただいたキュベルームの中で一番のラブリーテイスト。愛らしい花々や蝶などが描かれています。シャンパーニュ地方出身のガラス工芸家、ルネ・ラリックが好んだトンボもデザインに使われています。ドゥモアゼルはフランス語で“トンボ”という意味なんですね!
シャンパーニュは「テート・ド・キュヴェ」。シャンパンクーラーもラブリーです。
レア・シャンパーニュルーム
黒×ゴールドが高貴な雰囲気を漂わせる「レア・シャンパーニュルーム」。
印象的なのはシャンパーニュのボトル。フランス王妃マリー・アントワネットへ献上されたことを記念し、宝石を施され誕生した歴史から、王妃へのオマージュとして黄金色に輝くティアラをまとっています。
このティアラ、取り外しができてお持ち帰りできるそうですよ!
ラリエルーム
「ラリエルーム」はパープル×ベージュが落ち着いた大人な女性にぴったりのテイストのキュベルーム。
グラスもメゾン指定のもので、写真のようにロゴが入っています。こちらで用意されているのは2019年のテロワールを反映させた「R.019」というシャンパーニュ。もちろんセラーにはメゾンのボトルがラインアップ。
ラリエルームでの滞在
今回私が泊まったのは「ラリエルーム」。各キュベルームはそれぞれのメゾンの想いが詰まっていて、ここにしかないオリジナルグッズも。ラリエもこだわりたっぷりのお部屋でした。
ラリエルームのオリジナルポイント
まず、どのキュベルームにもメゾンからのメッセージが届いています。プロジェクターで見られますので、絶対見て!美しいブドウ畑や、生産者がシャンパーニュ作りにかける思い、そしてシャンパーニュについて語る時の表現力の幅広さ!シャンパーニュを味わえるのもこのホテルの魅力ですが、この生産者からのメッセージが特別な滞在に導いてくれるような気がします。
「ラリエルーム」にだけレコードプレイヤーが備わっています。これ、ホテルのためにオーダーメイドで作ったんですって!そしてシャンパーニュと一緒に楽しんでほしいのがセリーヌ・ディオンってことですね!
大きなミラーもラリエルームだけのもの。ちなみにこの電話機には「CHAMPAGNE PLEASE!」というボタンが付いていて、その日のおすすめのシャンパーニュがワゴンでお部屋に届けられますよ(有料)。こちらはグラスで楽しめるので、ぜひ気軽にボタンを押してみてください(笑)
ラリエルームのシャンパーニュ
さて、「ラリエルーム」のシャンパーニュを再び説明。「R.019」が用意されていると説明しましたが、この「R」はRecolteの頭文字で、葡萄の収穫年の個性を表現しているそうです。「R.019」は、ラリエの偉大なヴィンテージ(1949年、1959年、1989年、2009年…全て9で終わる年)に匹敵する出来だそうですよ。
普段飲まないので、ウェルカムシャンパンをいただいたからもうアルコールは体が受け付けないと思っていたのですが、もったいないと思いつつもせっかくなのでボトルを開けてみました。
お部屋に用意されていたドライフルーツやオリーブをつまみながら飲んでみたのですが、あれ…?飲める…、、わたし!理由は定かではないのですが、普段ならすぐに顔が赤くなって頭痛が酷くなるんですが、不思議なことに今回は全く症状出ず。いや、普段私の飲んでいたお酒がそんなに安いものだったわけでもないのですが、よっぽどクオリティの高いシャンパーニュって悪酔いしないのかしら…?不思議。
ええ。ものすごーく美味しかったですよ(笑)
エニタイムバス
キュベルームにはいつでも適温の湯船に浸かれるエニタイムバスがあります。優雅にシャンパーニュグラスを傾けながら、お風呂のお湯張りなんて生活感のある作業をするのはちょっと興ざめですもんね。
ちなみにアメニティは、北海道の余市でワインを作る時に出るブドウの皮をアップサイクルして作られたものだそうで、ものすごく香り豊か。シャンパーニュに癒され、バスタイムにも癒されます。
パンとエスプレッソとの朝食
朝食はお部屋で「パンとエスプレッソと」のセットをいただきます。冷蔵庫には宝塚ヨーグルトも用意されているので、忘れないようにいただきましょう(これ、うっかり忘れそうです)。
全部食べきれなかったら、ムー(食パン)は袋に入っているので持ち帰るといいでしょう。前夜のボトルがまだ残っていたら、ぜひ朝シャンも楽しんでくださいね!
「旅色」と「トラベルjp」でも紹介させていただきましたので、よろしければご覧くださいませ。