韓国の地方都市に行ってみた!韓ドラロケ地もある全羅北道・南原市

コロナ禍でずいぶんとnetflixのお世話になり、韓国ドラマに親しむ機会も増えました。一度韓国の地方都市を旅してみたいなぁと思っていたところ、タイミングよく南原へ行くきっかけに出会え、大至急航空券を購入して渡韓(この間1週間ほどしかなくバタバタ)。まだまだ日本ではマイナーですが、古いものと新しいものが混在する魅力的な南原をご紹介します!

南原への行き方と歩き方

南原は全州の南東に位置する街で、智異山への玄関口でもあります。ソウルからは高速バスやKTXで意外と簡単にアクセスすることができます。所要時間はざっくり2時間半から3時間半くらいでしょうか。日帰りできない距離ではないですが、せっかくなら1泊することをおすすめします。中心地には日本のビジネスホテルのような感じの施設もあるので安心。

もちろん車があれば行動の幅が広がりますが、南原のハイライト(と思われる場所)は徒歩でも回れますので、行ってしまえば足の心配は不要です。

半径500mに見どころが集まる

広寒楼苑(韓ドラロケ地)

まずは南原観光では外せないスポット「広寒楼苑(クァンハルルウォン)」。でもその前に、東門横の「花人堂」で韓服にチェンジ!ここで韓服をレンタルすると広寒楼苑の入場料が無料になります。料金もそんなに高くないので、利用をおすすめしたい。

花人堂の韓服はチープじゃないので大人女子にもおすすめ!
男性の韓服もあります

広寒楼苑は、朝鮮時代の庭園様式が見られる美しい庭園。600年ほど前に建てられた楼閣が、後に「広寒楼」と名付けられました(その美しさから月の国の美女が住むという宮殿を意味する)。この広寒楼は韓国4大楼閣のひとつ。日本の歴史でも習う「慶長の役(1597~1598)」で一度焼失しましたが、1683年に再建されました。

広寒楼の外せない見どころがこちら。池と石造りの烏鵲橋(オジャッキョ)越しの広寒楼。韓国ドラマで度々登場する場面ですよね!広寒楼から橋を渡って左に回った場所から撮影するとドラマの名シーンを再現したような写真が撮れますよ。

※ちなみに南原には旧書道駅という『ミスター・サンシャイン』のロケ地となった廃線駅舎もあるのですが、今回は徒歩圏のご紹介なので、割愛。気になる人はこちらをどうぞ→韓国ロケ地巡り・南原市「広寒楼苑」で韓服体験

グルメ(ビビンバ、山菜ビビンバ、老舗ベーカリー)

旅の楽しみグルメ情報もお伝えしておきましょう。まずはビビンバ。こちらはユッケが入ったビビンバです。最初の地図で「ビビンバ」と書いている場所をにある「한우촌웰빙가」というお店。

噛めば噛むほど味わい深いお肉…

↓下はお肉のビビンバとは真逆で、山菜ビビンバのお店。地図では右上にある「심원첫집」というお店です。ここはタクシーが良さそう。お肉のビビンバはこだわらなければ他にも食べられるお店はあると思いますが、この山菜ビビンバは特別。20種類以上の山菜がテーブルに並び、どれも違った味わいでその種類の多さに驚かされます。

山菜は智異山の奥で採られたものらしく、“精進ビビンバ”といったところでしょうか。それぞれの山菜には効能があって、日本の山菜よりも薬草っぽくておもしろいです。

↓下の写真は広寒楼苑のすぐ隣にあるドジョウ料理のお店でいただいた大根と牛肉のスープ。これは日本人にも馴染みのある優しいお味で朝ごはんにぴったり!

グツグツと煮え立った状態で運ばれてくるので、猫舌にはちょっとツライ(笑)

店内が明るくて清潔。スタッフの方々も感じが良いので、気持ちよく利用できますよ。

↓こちらは有名な老舗ベーカリー。上のお店や広寒楼苑から徒歩で10分かからない場所なので徒歩でも大丈夫。地元の人によると、いつも列ができているらしい。

クリームパンが特に有名らしいけど、このスライスアーモンドを敷き詰めたトーストが超絶美味!!!

お母さんもとっても素敵な人で、手を振ってお見送りしてくれました。というか、列がスゴイ…。

2022年登場のジップライン

広寒楼苑と並ぶ南原の2大観光スポットのひとつ、「春香テーマパーク」に新しいアトラクションができたとのことで、体験してきました。

ちなみに、南原は韓国の人気古典文学『春香伝』ゆかりの地。こちらのテーマパークもその内容に沿った造りになっています。『春香伝』はわかりやすく説明すると“韓国版ロミオとジュリエット”。妓生の娘と両班の息子の身分を超えた恋物語です。どこの国でもこの手のストーリーは人気がありますね。

新設されたのは↑上のモノレールと↓下のジップライン。モノレールは春香テーマパークをのんびりと走ります。

ジップラインは、70mの高さのタワーから最大時速80Kmで川を越えて向こう岸へと渡るもの。その距離なんと910m。ジップライン初体験の私にとっては、めちゃくちゃ怖かったです、これ。

あとで向こう岸からタワーとワイヤーを見ましたが、やっぱりとんでもないです(笑)
私たち以外でやっている人は、一人しか見かけませんでした。絶叫系がお好きな人はものすごく楽しいと思いますので、ぜひ!

2回目の南原の旅なら…

駆け足の南原観光だったのですが、もし次回機会があれば智異山に行ってみたいなと思っています。南原までは簡単に行けますが、智異山どうやっていくのかな。でも、最近はWebで調べれば韓国語がわからなくてもなんとか辿り着けるので便利ですよね。

韓国は近いので週末+有給で気軽に旅することができるのが魅力のひとつ。これからも時々韓国の地方都市を訪ねてみたいなと思っています!