ニューオープン!山陰・湯村温泉「緑屋旅館」 宿泊記

山陰の名湯、夢千代の里・湯村温泉に、ワーケーションにも使える新しいお宿が誕生。ご招待で泊まってきました。もともと閉館した別の旅館があった場所に新しく建てたので、立地抜群!大阪から着くバスターミナルから徒歩約2分、温泉街の中心地・荒湯にも3~4分。ホテルではなく旅館だけど、現代の生活スタイルにあわせた造り&サービスなので、旅館が苦手な人にもおすすめしたい一軒です。

湯村温泉ってどこにあるの?

今回ご紹介する湯村温泉は、日本海側の兵庫県にある温泉地。鳥取県との県境近くにあり、地元の人にお話しを聞くと、「近畿というよりも、生活圏はほぼ鳥取」とのこと。

湯村温泉といえば夢千代と荒湯。夢千代というのは、吉永小百合さん主演のNHKのドラマ「夢千代日記」にちなんだもので、温泉街には夢千代像や夢千代館があります。40年ほど前のドラマのようですが、根強い人気ですね。

荒湯は湯村温泉の中心になっていて、98度の源泉が湧き出ています。下を流れる川沿いには足湯もあって、沢山の観光客が訪れるスポット。この荒湯を使って自分で温泉卵を作ることもできるのですが、こちらも人気。

湯村温泉からちょっと北に行けば日本海なので、この季節はホタルイカが美味しいですし、冬にはカニも楽しめますよ。

緑屋旅館

大阪から高速バスに乗り湯村温泉へ。兵庫県だけど日本海側なので3時間半ほどかかります。ほぼ鳥取という距離感だと思っておいたほうがいいかも。バスを降りて坂道を下るとすぐに緑屋旅館に到着。

新しくできた温泉旅館ということで、和モダンな素敵な外観。緑屋さんの特徴は何と言っても“緑の魔術師”と称される世界的庭園デザイナーの石原和幸氏がプロデュースした庭園付露天風呂と館内のグリーン。

中がどんな風になっているのか、ちょっとドキドキ

ラウンジ

入口から天井を見上げると、グリーンが吊るされてる!壁面にグリーンを使っているだけではなく立体的にも使われていてかなり大掛かり。

チェックイン・チェックアウト手続きはスマホで完結。お部屋の開錠や館内で利用した代金もスマホひとつで済むので便利。かといってスタッフがいないわけではありません。スマホでの手続きに苦手意識がある世代の方も、チェックイン時にスタッフが横で教えてくれるので問題なく利用できるはず。

木の質感に癒されるテーブル。十分な厚みがあるのも高級感があっていいですよね。椅子はいろいろ種類があるので、お好きな座り心地のものをチョイスしてみてくださいね。特にワーケーションで長時間デスクワークするなら、座り心地は大事!

壁はモコモコと立体的で、思わず触ってしまいたくなるビジュアル。

デスクの下部をゴソゴソ探したのですがコンセントは見当たらず。床にコンセントがあるタイプでした。

フリードリンクも充実していて、冷蔵庫には黒豆ルイボスティーやジュース。コーヒーマシンはデロンギ。紅茶は和紅茶が置いてありました。あと、ちょっとしたお菓子も。ほんと、ワーケーションにもってこい。

ラウンジでのお食事は、アラカルトで好きなメニューをスマホで注文します。私は遅いお昼ごはんに荒湯で卵とサツマイモを茹でて食べちゃったので、ここでは但馬牛の鉄板焼きだけにしました。他にはビーフカレーや蟹ドリアなど、ごはん系もラインナップ。

但馬牛、めちゃくちゃ柔らかくて脂も甘くて美味…。お外のレストランで食べると、量も多いしどうしても高くなっちゃうのですが、ここのラウンジだと少量でも楽しめるので一人旅や私みたいな少食人間にもいいですよね。あと、1泊2食付きの夕食では量が多いと感じている人も、こういったスタイルは合理的に利用できておすすめ。

お部屋

お部屋はスタンダードツインルームを利用。スマホがキー代わりです。

他には、畳スペースのあるスーペリアツインルーム、ベッドが4台あるファミリールーム、源泉掛け流し総檜風呂付プレミアムルームがあります。

ラウンジも良かったのですがお部屋がデスクワークに向いている仕様だったので、ラウンジでドリンクをもらって、ほぼお部屋でPC作業していました。

ちなみに冷蔵庫のドリンクは無料。お酒が好きな人は嬉しいかも。あ、冷蔵庫の外にミネラルウォーターもありましたよ。

貸切温泉

温泉は男女別大浴場と貸切の庭園付露天風呂。貸切だけど予約は不要で、他の人が使っていなければ好きな時に利用できるシステム。石原和幸氏の庭園を眺めながら湯あみが楽しめる幸せ…

緑屋さんの敷地では65度くらいの温泉が湧き出ていて、温泉はそれを使っているとのこと。ものすごく開放的な露天風呂で、畳敷きなのもちびっこやお年寄りには優しいですよね。冬もひんやりしないし。カランやシャワーのお湯は温泉。浴室だけではなく、お部屋もお湯は温泉を使用しているとのこと。レバーを完全に水にすると真水が出てきますが、ぬるま湯とかは温泉成分が含まれるということです。

朝食

朝食は和食…かと思いきや、翌日は洋食で、和洋一日おきに提供しているらしい。どちらも健康的な内容で、数日間連泊しても飽きないし胃の負担にもならない感じ。

蓋で見えませんが、左手前のお魚の煮物が激ウマでした。湯村温泉は山間部にありますが、少し北に行けば浜坂漁港ですもんね。山の幸にも海の幸にも困らない立地です。

湯村温泉へのアクセス

湯村温泉へは、関西からは大阪や三宮から高速バスが出ています。地元の人に「関東からはアクセスしにくいのでは?」と素朴な疑問を突きぶつけてみたところ、「鳥取空港から車で1時間かからないから皆さんレンタカーで来てますよ」とのこと。
えっ?大阪より近いんじゃ?(笑) どうりで「大阪から来ました」と言ったときに「遠い所からようこそ」と言われるわけです。

今HPを確認したら「一泊朝食付きモニタープラン」が安く売りだされているので(いつまでこのモニタープランがあるかは不明)、気になる方はチェックしてみてくださいね。全国旅行支援と併用したら超お得!