リーガロイヤルホテル京都 宿泊体験記

京都駅からアクセスがよく、私のお気に入りのホテルのひとつでもあるリーガロイヤルホテル京都の「雲母唐長」コンセプトルームに滞在しました。トトブルーと呼ばれる美しい青の世界は、清らかで癒される空間。
緊急事態宣言・外出自粛が緩和された今、ぜひ泊まってみていただきたいお部屋。こんな時だからこそ、こころも贅沢に過ごしたいものです。

「雲母唐長」の世界

唐紙は、日本では平安時代から用いられていたようです。雲母唐長は江戸時代から400年近くも続いている唐紙屋さん。リーガロイヤルホテル京都ではホテル開業50周年を記念して、この「雲母唐長」とコラボしたコンセプトルームプランが発売されています。

私がはじめて雲母唐長を知ったのは、「COCON KARASUMA(古今烏丸)」のショップにて。今から15年近く前でしょうか。その美しさと洗練されたデザインに圧倒されたのを覚えています。その当時は、唐紙なんて自分とは関係のない半ば憧れの世界だったのですが(とは言え、ちゃっかり唐紙のカードを購入したりして)、まさかコンセプトルームというカタチで再会するとは…。ちょっと感動です。

もちろん雲母唐長の世界観に包まれるコンセプトルーム滞在が理想ですが、館内でも雲母唐長を楽しめるスポットがいくつかありますので、お茶やランチに遊びに行って楽しむのもアリだと思います。

雲母唐長コンセプトルーム

雲母唐長コンセプトルームには「銀月」と「金雲」の2つのデザインがあります。43.5平米の広さで、この広さなら連泊して1日は観光、1日は部屋でゆっくり寛ぐのにもおすすめ。
どちらのデザインも素敵で、選ぶのがかなり悩ましいと思われます。実際に私もかなり悩みました。リーガロイヤルホテル京都のホームページでじっくりと吟味してくださいね。

コンセプトルーム「銀月」

「銀月」も「金雲」も、カーペットは美しいブルーで共通なのですが、一番印象が異なるのは壁紙です。「銀月」の壁紙は輝き控えめのシルバー。とても洗練された空間になっています。
ベッドボードには雲母唐長とホテルのコラボ文様「想いのたけ 巡るつき」。
コーヒーカップは「角つなぎ」の文様です。ネスプレッソマシーンが用意されていますので、お部屋でのティータイムも楽しみですよ。

コンセプトルーム「金雲」

「金雲」は、壁紙が輝きを抑えたゴールドで、“洋のゴージャス”とはまた異なる“和のゴージャス”が楽しめます。ギラギラした印象はなく、あたたかみのある空間です。
ベッドボードは、点描とたらし込みを融合させ自らの指で染めた唐紙アート。
カップの文様は「天平大雲」。「銀月」のお部屋と比べると、全体的に大胆なデザインに感じます。

何気なく、ええもん使われてる感

リーガロイヤルホテル京都が素晴らしい点は、何気なくサラッとええもんが使われているところ。お気に入りはこのアメニティBOX。はんなりした色の取り合わせも素敵なのですが、このBOX、公長齋小菅のものです。これ、前にも見たので、もしかしたら全館共通?その時は確か靴ベラやゴミ箱も公長齋小菅でした。なんて贅沢な…。タオルが今治タオルなのも嬉しいです。ちなみにコンセプトルームでは雲母唐長デザインの今治タオルです。

夕食はカウンター席でフレンチを

一人旅の夕食は、鉄板焼や懐石料理、お寿司など、カウンター利用が多いのが私の旅の特徴。
今回利用したのはホテルの地下にある「懐石フランス料理 グルマン橘」。ここは、お野菜を使ったお料理が美味しくて、味・接客ともに私好み。美味しいお野菜だなぁと思ったら、シェフが毎日出勤前に鷹峯の樋口農園で仕入れてきているらしい。
スタッフの付かず離れずのサービスも心地よく、カウンター席にはおひとり様がちらほら。みなさんよくご存じで。カウンター席19席と個室が2室だけなので、おひとり様でも落ち着いて気兼ねなくお食事が楽しめます。

朝食は「フレンチダイニング トップ オブ キョウト」がおすすめ

館内には朝食レストランが3カ所あるのですが、一番のおすすめはトップオブキョウト。
私の好みの問題かもしれませんが、ブッフェよりもコース仕立てで提供されるお料理のほうが好きなので…。しかもここ、回転レストランなので、お食事をしながら360度京都の景色が堪能できるのです。

卵や牛乳は美山のもので、とても濃厚。牛乳が苦手な私ですが、コーヒーに入れていただきました。あと、パンがめちゃくちゃ美味しい。しかしながら全部食べきれたことがない(笑) 全部食べたいのに必ず食べきれずに残ってしまうのです…

ここで使われている壁紙も雲母唐長のもの。コンセプトルームに泊まらなかったとしても、朝食やランチ、ディナーで楽しめますね。

チェックアウトまではお部屋でのんびり

朝食のあとはお部屋でのんびり。お部屋には日本の文様を学べる書籍が用意されていますので、雲母唐長デザインのカップでネスプレッソのコーヒーを楽しみながら読書タイムを過ごすのもおすすめ。